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大隅半島 高隈山系縦走は 容易か困難か-その1

大隅半島の垂水市と鹿屋市にまたがる高隈山系(最高峰:大箆柄岳=オオノガラダケ1236m)は、西端の御岳(1181m)から妻岳分岐(1020m)、スマン峠(1025m)、小箆柄岳分岐(1105m)の尾根縦走を経て東端の大箆柄岳に至ります。私自身の前泊の縦走記を記します。

時期は、2023年10月14&15日。前泊は、垂水市新城地区の海岸線に沿った大ガジュマルの一樹の下のパーキングで車中泊。自宅から130km、3時間20分。火の使用は一切なし。早めの夕食の後、1989年式のジムニー幌車でかなり窮屈な思いをしながら寝ました。翌朝は好天に恵まれたすばらしい登山日和でした。 朝食後 6:20に出発し、鳴之尾牧場上の登山口(755m)に7:05着、自宅から151km。合計所要時間は4時間。

7:20に登山開始。御岳頂上までの高低差は430m、標準タイムは100分だが、胸突き八丁の想いで、やっと頂上に達する。約120分かかる。御岳頂上に達する前に、既に太ももの付け根にこむら返りの兆候が現れる。久しぶりの登山のために、前泊だけに気を取られて、岩塩を忘れてきている。甘い飲み物もない。頂上では、先行の若い女性2人組がお茶をしている。それをしり目に、先を急ぐ。

御岳から妻岳分岐までの下りは高低差160mで簡単に思えたが、かなりの急坂を30分かけて下る。脚部の状態からこの同じルートで御岳に戻る下山ルートは、不可能に思えた。この先の尾根歩きは大箆柄岳までの高低差が220mなので、距離を考えると平均勾配は殆ど問題はない。しかし、脚の付け根やふくらはぎの攣りはひどくなる一方である。もし岩塩をひとつかみ口に含み水で飲み干せば、いっぺんに解消するが、お塩がない。しかも携帯のバッテリーも危うい。途中2人の下山者と行違うが、他には誰もいない。先行していた女性組は後続で来るはずだが、姿は見えない。いよいよ、このまま帰還できないかもしれない、という不安が募る。

時折、脚部の攣りをほぐしながらひたすらに縦走を続ける。スマン峠、子箆柄岳分岐を経て、大箆柄岳頂上に12:10に辿り着く。ここまでの所要時間は4時間50分。頂上は狭い。このまま、無事に帰れても、あと5時間が必要だが、このひどい状態の脚部の攣りを考えると、最後の御岳山頂までの登りはまず無理に思えた。とても60分では登れそうもない。妻岳分岐からの下り迂回路があればなんとかなるのに、と思案するも、事前の案内ガイドにはそのような情報は皆無である。ともかくも昼飯を食べることにした。後続の女性組が来着して少し安心する。さらにほどなくして60代と思しきご婦人3名と男性1名の四人組が加わる。−continued−