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車中泊と市房山(1721m)登山−その2 スーパーシニアとの出会いと登山靴

-前記事より続く-  頂上直前に私を追い越した50代後半の男性と西向きに座り、ともかくお昼にする。彼は、いつも単独行とのこと。低い山の時は1日に3座くらいは登る由。しばらくしたら、60代後半のしっかりした体形のご婦人と、日焼けした皴一つない小柄なおじいちゃんが上がってきた。さっそく、市房山登山の感想をご婦人に伺うと、「たいへんだけど私は今日が14回目よ」とこともなげに仰る。これには吃驚。私はこんなにしんどい山は初めてで2度目はないと、伝えたら、彼女がご同行のおじいちゃんを指して、「この人は4日前に登ったばかりだけど、私がお願いして今日一緒に登ってくださいました」とのこと。ご婦人の14回目に驚いたけど、4日前にこのお年寄りが登ったばかりとは・・・。

私は、こんなにしんどい山は、今回が初めてで最後と思っていたので、ご婦人の得意げなお話しに感嘆しきりであったが、おじいちゃん曰く、「私はこれが28回目の市房山登山です」に言葉がない。いでたちもちょっとそこいらまで風の簡単なもので、いかにもわが庭に上がってきた風情である。おそるおそるお年を伺ったら、84歳と仰る。8歳も年長でいらっしゃる。水上町の隣のあさぎり町のお方で、まさに市房山はわが庭なのかと、納得するも尋常ではない。しかも、二回りほども若い(?)ご友人のご婦人の同行でね。76歳の後期高齢者風情でわが身の衰えを嘆いている自分が情けない。しんどくて、8合目からの緩やかな登りでもやっとでした、と伝えると、「あなたは、休憩するときに座ったんでしょう?」、そうです。とてもじゃないけど座らなくてはもちませんでした、とお答えすると、「座ると、立ち上がって歩き出すと脚が重く感じるので、すぐまた疲れを感じて、ダメだよ」。以後はできる限りあさぎり町のスーパーシニアの訓示に従い、座らずに休憩することにしている。

同じころに二人組(50歳前後)も上がってきて、一人は山登りが趣味、もう一人は今日がデビューと自己紹介があった。靴の話になり、新人は真新しい登山靴を指して、「Zamberlanを持ってるけど、靴擦れが心配だったので新しいのを買った、よく合ってるので良かった---」。ブランドはよく覚えていないけど、モンベルだったかもしれない。
私は、総革製のZamberlanを履いていたので、ほれ、と足を投げだして見せたけど、ブランド名までは確認しなかった。自宅に帰ってよくよく見たら別のスイス製の重登山靴(1.9kg)で驚いた。Zamberlanは2足所持しており、重さは1.7kgと1.5kg。この時はローカットの軽いZamberlanを履いていたつもりであった。+400gは死活問題である。

下山は14:50(2時間25分)これは早い。合計7時間55分。元湯温泉で疲れをほぐし、西陽を真正面に受けながらノンストップで19:00 帰宅する。この1日行程は76歳にはoutrageous!。2度とできまい。